保健体育教育理論研修会 終了

テーマ 講演『夢の途中』
日 時 平成23年11月14日(月) 15:00〜17:00     
会 場 北海道ハイテクAC インドアスタジアム     
講 師 中村 宏之 氏
(北海道ハイテクAC 代表)
     
参加者 約75名     
研修会

ようす
 
   
(1)選手の力を伸ばすコツ 
○同じ練習ばかりを繰り返すと、選手も指導者もメニューをこなすことだけで自己満足するようになってしまう。さらには、そのメニューを継続していかないと不安を抱くようになってしまう。
○苦しみや辛さを乗り越えた先に成果があるという日本の伝統的な考え方や指導法には疑問がある。
○選手を飽きさせない工夫をすることが大事。心も体も喜ぶ練習になるよう遊びの要素を取り入れている。例えばバスケットボールやテニスなどを行っているが、これは怪我の防止にもつながっている。
(2)環境が人をつくる 
○インドア練習場では「狭くて短い」環境での練習となるため、必然的に工夫が必要となり、発想が豊かになる。
○工夫することを常に考えていると、ひらめきが生まれる。ただし、ひらめきには経験と知識が必要である。
 
(3)指導者として考えなければならないこと
○固定観念を取り除くことが必要。例えばミーティングを行っていないが、選手とは日頃対話することでわかり合える。
○選手に話すことやトレーニングが一方通行であってはならない。指導者の自己満足になってしまうし、多くの選手がついて来れない。
○日本の指導者は形から入るが、選手は十人十色。すべての選手に同じトレーニングが合っているわけではない。それぞれの選手のよさを生かすことが大事。
○敢えてアバウトな練習メニューにすることで、選手の自主性・主体性が伸びる。指導者の価値とは、選手の能力を開花させることにある。